住宅商品トレンド
二世帯向け遮音床
東北地方を中心に、東日本大震災の復興需要が拡大しています。直接被害を受けていない地域でも、震災をきっかけに住宅計画を本格化する動きが広がっており、中でも建替需要が動き出していることに注目です。これは、現住居の耐震性への不安や、家族の絆の再認識などが、動きの鈍い建替層の「背中を押している」と考えられます。
住宅各社でも、建替層に向けた様々なアプローチを強化していますが、商品面でのポイントとしては「二世帯住宅」提案があげられます。大地震など、いざという時には年老いた両親がそばにいた方が安心だとか、幼い子供の面倒をおじいちゃん・おばあちゃんに見てほしいなど、親世帯、子世帯ともに改めて二世帯同居のメリットに目を向け始めたということでしょう。
二世帯住宅の提案としては、生活動線に配慮した間取りや、「孫」をキーワードとした交流スペースなどが目立ちます。つまり、どちらかと言うとプランニングによる工夫であり、住宅設計の素人であるお客様にとっては、実際の生活がイメージできず、いまひとつピンとこないということも考えられます。
住友林業の新商品「ikiki(イキキ)」は、共働きの若夫婦世帯と、夫婦ともに元気な親世帯をターゲットとした二世帯住宅であり、様々な提案を盛り込んでいます。中でも注目は、床構造「遮音60仕様」を標準採用したことです。これは、生活リズムの異なる親子世帯が上下階に分かれて暮らすことを想定し、2階床の遮音性能を「業界トップレベル」に引き上げたことをアピールするもので、「従来の2倍の防音用断熱材」、「‘騒がしい工場’を‘図書館ほどの静けさ’に」など、具体的な数値や生活イメージを提案していることがポイントです。 二世帯住宅の新たな切り口として、このような分かりやすい提案が求められます。(1月30日号 脇田)

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