住宅産業研究所MJR~111121

マーケットレポート

「10月大手受注▲6.5%~10月まで頑張るが11月以降は市況悪化で“弱含み”」
 10月の大手10社の受注棟数伸率は前年同月比▲6.5%、前月比10.2ポイント悪化、3カ月ぶり減となりました。1ケタ後半のマイナス受注ですが、前年10月が13.2%増とハードルが高めであることから、概ね予想通りの結果と言えそうです。9月はフラット35Sの申し込み締め切りで一部に駆け込みがあったこと、また、中間期末で有力客をある程度刈り取ったことなどを勘案すると、むしろ10月受注は“良く頑張った”と評価することもできます。
 しかし、11月以降の受注見通しは決して楽観できるものではありません。欧州の債務危機や超円高基調、株価低迷などを背景に住宅計画者の意欲低下や様子見の拡大が予想されます。また、震災復興需要も一時の勢いに陰りが見られます。フラット35Sや住宅エコポイントは復活するもののメリットは縮小します。つまり、11月以降はプラス材料よりもマイナス材料が上回ることが予想されるからです。
 それでも、住宅計画者が全く動いていないわけではありません。展示場などに来場するユーザーの期待を裏切らないように、また少しでも意欲を盛り上げるように、初回接客からしっかりと対応し、見学会など次のステップに繋ぐ戦略的な取り組みを徹底したいものです。(岩澤)

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営業コネタ集

「共感型チラシ」
onji1121.jpg チラシの効果に疑問を持つクライアントが増えてきています。先日も、ある不動産屋さんで、新しく分譲を行なうチラシを考えていました。最近ほとんどチラシの反応が無く、「やっぱり新聞とってないからな」なんて、言っていましたが、今回はびっくりするほどの反応がありました。秘密は、共感。分譲地を買いそうな30代の主婦が思いそうな話を建物の間取りの説明に加えました。見学者も、チラシを見て「ある、ある」と思ったそうです。やっぱりチラシは内容次第ですね。(音地)

住宅商品トレンド

「家族の絆」
 東日本大震災の後、住宅購入を検討する人の意識が変化しています。キーワードとしては「安心感」と「家族の絆」が挙げられます。安心感とは地震等のいざという時の備えということで、制震アイテムや太陽光発電等の採用が、震災前と比べてもより加速しています。
 家族の絆とは、親世帯との同居や、子供とのコミュニケーションを図ること等であり、具体的には二世帯提案や共働き世帯の子育て提案商品の投入としてあらわれています。これらも、年老いた親世帯への気遣いや、一人きりの時間が多い子供への配慮ということで、広い意味では安心感を求める動きと同様と思われます。
 子育て提案商品は、子供の教育という観点から数多くの商品が発売されてきましたが、最近では、子供とのふれあいをテーマとした商品も目立ちます。大和ハウスの新商品「ジーヴォ リアン」は、共働き子育て世代に向けた提案を特徴としており、リアンとはフランス語で「絆」の意味ということで、まさに震災後の意識変化に対応した住宅商品です。ユニークな点としては、母親でなく「父親」を意識した提案を盛り込んでいることで、「イクメン」や「カジメン」という子育てや家事に関心の高いイマドキのパパに向けた商品となっています。(脇田)

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WEB担当の一言

「携帯で自動販売機と友達に」
 今回は他業界の話です。
コカコーラ社は12月より、「携帯電話を使って自動販売機と友達になる」というユニークなキャンペーンを始めるようです。
携帯やスマートフォンを、全国にある自動販売機のプレートにかざすと携帯の中に自動販売機の形をしたキャラクターが出現し、このキャラクターを育成することができます。またお気に入りとして登録した自動販売機からはメールが届くなど自動販売機とコミュニケーションできるという内容です。育成ゲームとしての完成度や、どの程度感情移入のできるコミュニケーションがとれるのかはまだわかりませんが、全国に40万台ある自動販売機をチャネルにしたキャンペーンとして面白い取り組みです。育成するという意味では、リフォームやメンテナンスが必須の“住宅”の方が向いているのではと思います。また携帯を使ったキャンペーンは住宅展示場などでも応用できるかもしれません。(関・和)